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大工 石膏ボードを貼る方法(入隅部分)

今回は、ハウスメーカーでどのように石膏ボードを貼っていくか、ご紹介します。

 

一般的に、石膏ボードを貼る時は、綺麗に早く貼っていくことがポイントになってきます。

 

しかし、早く貼ろうとするとボードにキズがついてしまったり、ビスを打つ時のピッチが均等ではなく、バラバラになってしまいます。

また、ボードとボードの間のジョイント部分に大きな隙間が空いてしまいます(極力3mm以内に収めたい)。

 

このような問題が起きてしまい、クロス屋さんからクレームの対象になることもあります。また、ボードの貼り方がきれいでないと、自分の評価につながってしまいます。

 

どのように貼るのが良いのか、大工をしている人の中には、この方法を知らない人もいます。では特に入隅部分のボード張りを教えていきます。

 

 

ほとんどの場合、新築住宅のモジュールが910ピッチになっています。端から貼っていく時、柱と柱間の長さが910mmになりますが、端部分(入隅)では、柱半分の長さ分ボードを切らないといけません。

 

そのため、柱幅が105mmなので、その半分が52.5mm切るので、石膏ボード長さ(910mm)から52.5mmを引くと857.5mmの長さのボードが入隅に最初に貼っていきます。(厳密には、ボードを貼る時に、入隅に貼ったボードのもう片方に垂直にボードを貼っていくのですが、その石膏ボードの厚み分で隠れてしまうので、きちんと寸法は図らないです。)

 

では、入隅部分のもう片方のボードも同じ容量で貼っていきます。

 

今度は、先に貼ったボードの厚み分も切らなければならないので、石膏ボード(910mm)から柱半分(52.5mm)とボード厚み(12mm)を引いてあげ、ボード長さが845.5mmになります。

 

このボードと最初のボードのジョイント部分が、隙間が出来やすいので、隙間が出来ないようにすることがポイントになります。万が一、隙間が出来た時は、ヤスリで削り隙間を出来る限り、1〜3mmにしましょう。

 

 

ここまでご理解頂けたでしょうか。

 

 

現場では、この基本のモジュールを抑えた上で、入隅の数だけまとめてカットし、貼っていきます。ボードのカットする寸法も毎回毎回測ってると時間がかかります。また、一枚一枚カットして、ボードを貼って、またボードをカットしてというようは流れだと、時間がかかってしまうので、極力まとめてカットして、まとめて貼っていく方が時間の短縮につながり、綺麗に貼ることにつながっていきます。